3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)
2024年9月から3Dマンモグラフィを導入しております。
従来と比べて高精細な画質が得られるようになりました。
3Dマンモグラフィ撮影トモシンセシスとは
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「トモグラフィー(断層)とシンセシス(合成)という2つの言葉を組み合わせて生まれた新しい造語です。
1回の撮影で複数の画像を再構成することで、乳腺に隠れた乳がんなどもより発見しやすくなる新しい撮影技術です。」
3Dマンモグラフィ撮影メリット・デメリット
- ・癌検出率の向上。乳腺に隠れている癌が見つけやすくなる。
- ・再検査率の低減。乳腺の重なりで異常に見えていたものが正常だと判断できる。
- ・診断精度向上。悪性、良性の判断に重要な腫瘍の辺縁や微小石灰化を見やすくし診断しやすくする。
- ・撮影時間が長くなる。※7秒ほど。息止め不要。
- ・圧迫による痛みを感じることがある。※痛みは2Dと同じくらいです。
- ・通常のマンモグラフィよりも被ばく線量が増える。
- ※当院のマンモグラフィ装置では、2Dと3Dの被ばく量はそれぞれ1mGy程度です。
(日本のガイドラインでは1枚の被ばく量が3mGy以下になるように決められているので、2D+3Dの撮影でも被ばく量は2mGy程度となり適正範囲になっています)
メリット
デメリット
よくある質問
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そもそもマンモグラフィって何?
2Dマンモグラフィとも呼ばれます。乳がんを見つけるための乳房専用のX線撮影です。
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なぜ圧迫板で乳房を平たく伸ばすの?
診断に必要な良い画像を得るためにとても重要なことです。また厚さを薄くすることで、放射線の被ばく量を減らす効果もあります。
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トモシンセシスは何が違うの?
3Dマンモグラフィとも呼ばれます。乳腺に重なった病変を分離し画像にすることができる撮影法です。
乳房を圧迫している間、X線管という部分を動かしながら、複数の角度からX線照射を行います。この画像をもとに、乳房の断層画像を得ることができます。このため、2Dとトモシンセシスを両方撮影する場合は、2Dのみの撮影時と比べて圧迫の回数は変わりませんが、1回あたりの圧迫時間が7秒くらい長くなります。