透析ライフサポート
透析ライフサポート
腎臓・高血圧内科医が中心となり慢性腎臓病(CKD)ならびに透析の患者さんに対して多職種で行っている治療・サポートを紹介します。
透析にならない・遅らせるためのサポート
慢性腎臓病(CKD)が進行すると、透析(老廃物や水分の除去)治療が必要となります。腎不全の原因は様々ですが、早期治療が重要です。また治療はくすりによるものだけではなく、食事や生活習慣のサポートが重要です。当院では管理栄養士による栄養指導や糖尿病内科専門医との治療連携を行っております。
腎代替療法(じんだいたいりょうほう)
腎臓の機能が徐々に低下すると尿毒症という様々な症状が出現することがあります。尿毒症に対する治療として腎代替療法と呼ばれる透析療法や腎移植があり、適切なタイミングで行うことが重要です。どのような腎代替療法が患者さんに適しているかを、外来看護師、医師、社会福祉士と共に一緒に相談してゆくサポート体制を作っております。
腹膜透析(PD)
腹膜透析はお腹の中に透析液を入れ、腹膜を使って透析を行う治療です。からだへの負担がすくなく、ご自宅で行うことのできる透析治療です。当院では現在、腹膜透析療法を行っております。お腹に透析用のカテーテルを入れる手術を行うことが必要ですが、当院では催眠鎮静薬を用いて手術室で安全に行っています。入院中にご自宅で腹膜透析を行うための操作や注意点やご指導させていただきます。ご自身で透析の操作が難しい場合には、ご家族に注意点や操作をご指導させていただきます。退院前には患者さんとご家族、入院病棟看護師、外来看護師、栄養士、薬剤師、訪問看護師、社会福祉士、医師でカンファレンスを行い、今後の腹膜透析治療の安全な進め方を相談しています。また試験外泊をしてみて、ご自宅で実際に腹膜透析を行う上での心配な点を見つけ出し、対策を行います。
訪問看護師による腹膜透析サポート
ちばみなみ訪問看護ステーションでは腹膜透析患者さんの在宅治療サポートを行っております。腹膜透析を行うに当たり、心配な点や不安な点をご自宅で一緒に解決に向けて進めてゆきます。また定期的な外来通院の際には千葉南病院と密な情報連携を行っております。
腹膜透析患者さんのレスパイトケア入院の受け入れ
レスパイトとは休息という意味で、特に介助者・介護者さんへの休息を指します。ご自身以外のご家族が腹膜透析治療を担っている場合、毎日行う在宅治療により身体的・精神的な負担が大きくなってしまうことがあります。そんな時に、ご家族の負担を減らすために、一時的に腹膜透析患者さんの入院を受け入れさせていただくレスパイトケア入院を受け入れております。レスパイト入院の期間は基本的に1週間となります。
現在、受け入れ対応している腹膜透析のメーカーとシステムは以下の通りです。
メーカー | システム | APD |
---|---|---|
Baxter | つなぐ | かぐや |
テルモ | クリックセーフ TSCD(むきんイージー) | マイホームぴこ |
当院以外で腹膜透析を行っている患者さんの受け入れが可能です。詳しくは地域連携室のPD担当中村までお問い合わせくださいませ。
血液透析(HD)
血液透析とは、専用の血管(VA)に針を刺し、体から血液を取り出し、透析の機械で浄化した後に体に戻す治療です。当院では現在、外来維持血液透析の治療は行っておりません。連携病院・クリニックへのご紹介をさせていただきます。
VA(バスキュラーアクセス)外来 ※予約制
血液透析に必要なVA(シャント、人工血管、動脈表在化)の作成やトラブルに対する相談や手術治療を行っています。VA血管内治療認定医・ステントグラフト受講医による、人工血管を用いたシャント瘤や表在化瘤の切除術、中心静脈狭窄による静脈高血圧症に対するステント治療、過大シャントに対する血流抑制術などを行うことが可能です。完全予約制となっておりますので、当院外来までお問い合せください。